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漁師:大野和彦さん

English version can be found here: 

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インタビュー#5 漁師:大野和彦さん 

 ソロモン流:テレビ東京 を見ていて、

f:id:goze_tea:20140730155259p:plain明治大学商学部を卒業し、商社マン(M物産)になることを目指すも、漁師の祖父の言葉に心を動かされ、漁師になった方がいる」と知って、漁師の外の世界を知った上で漁師の道を選ぶ人はどんなことを考えてるんだろうと思って、漁師 大野和彦さんにお話を聞きに、船橋港まで行ってきました。 

*1

 

 

船橋港の位置

 *2

大野さんのプロフィール

大野和彦  代表取締役 兼 漁魂大傳丸船団長

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昭和34年8月12日生まれ(54歳)

地元の小中学校を経て、明治大学附属明治高等学校から明治大学商学部産業経営学科卒業
大学では主にマーケティング、貿易、企業経営について学ぶ
昭和57年同学卒業とともに、家業である(株)大傳丸入社
平成元年、同業の中仙丸さんとともに、江戸前鮮魚を全国に知らしめようと海光物産(株)を設立
平成4年(株)大傳丸代表取締役就任
平成9年海光物産(株)代表取締役就任
平成16年ネットショップ『江戸前漁師の鮮度一番勝負』開店(現在休業中・・・もうすぐ再開すんべ)

平成23年3月、海光物産解禁!!

祖父の代からの網元の三代目
祖父は太平洋戦争中、戦艦『金剛』に乗組み、その中でのボートレースチャンピオン
また地元漁師仲間の間では『三人力(さんにんりき)』とも言われ数々の伝説を残した
そんな祖父から多大な影響を受ける
教えは「何事にも魂を込めろ」
これが『漁魂』の語源となっている

via 大野和彦  -漁魂 大傳丸(旧江戸前漁師の鮮度一番勝負)

 

  ・・・コンテンツ・・・

⑴武士の情け
         -魚に敬意を表すこと-

⑵魚を届ける人の可視化
        -パッケージデザインから動画作成まで-

 

1.魚に対する敬意を表すこと

今までは、というか一般的には、漁の後で市場まで水揚げした魚を持って行って、運んで行った先で魚の神経を抜いたりする加工をしているんです。僕たちは、「同じ(神経を抜く)道具を送ってくれ」って名古屋の卸売り場に伝えて、 水揚げしたその場で加工出来る様にして、瞬〆ブランド*3として売り出しいます。

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via 

株式会社 大傳丸 ・ 海光物産株式会社 | Facebook

 

 

 とってきた漁師自身が捌く。それも、包丁入れてから、神経抜くまで10秒以内です。武士の情けなんですよ。

 

ー武士の情け、ですか?

 

武家社会においてですね、死ぬ際に美しく死なせてやろうというのがあるんです。死に切れない、悶絶している状態というのは美しくないんです。そして、その方に対して非常に失礼なんですよ、美しく死なせてやらないというのは。

切腹する武士への敬意を表すために、介錯人がそこにつく訳ですよ。美しく亡くなる為に、手を貸すんです。

 

僕らは、漁の直後に神経を一瞬にして抜く作業を、魚に対する敬意の証だと捉えています。どうせ命を捧げてくれるなら、できるかぎり最高の状態で食べてもらいたい。そうでないと魚に対して失礼である、という気持ちで。

 

 

2.魚を届ける人の可視化

どうせやるなら、箱にもデコレーションを、と思って包装にもこだわりがあります。時々農家の方の顔が入っているパッケージ見かけますよね。でも、なかなか築地にいってもこうやっている業者さんはいなくて、漁師の顔が見える魚ってないんですよ。

 

漁師自身や加工する人、流通に関わる人まですべての流れが分かるように、パッケージに皆の顔を載せています。顔だけじゃなくて、どこの漁師たちがとった魚なのか分かる様にしたこだわりもあるんです。ここの魚は千葉県生まれ、江戸前育ち。江戸前から見える風景として、ディズニーランドらしいものや西に見える富士山の様な山、スカイツリーらしいもの等を描いています。

http://www.talklun.com/images/int_exm/instant_shut_.png

*4

 

それだけじゃないんですよ。ARまで仕込んでますからね。パッケージのロゴから、この瞬〆の動画にアクセスしてもらえるようにしています。そして、この動画も漁師たちがつくったんですよ。

 


旋網大傳丸から海光物産瞬〆スズキへ - YouTube

  

 

 

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*1: photo by ソロモン流:テレビ東京

*2:船橋港と検索してもGoogleマップで出てこなかったので、すぐ近くのららぽーとの位置にピンしています。

*3:瞬〆は、旬を迎える5月から10月の期間に水揚げされるスズキに限定して、その中でも活きた状態で船橋港に水揚げされる、色、ツヤ、型(1.6-2.4kg)の良質なものだけを厳選して、活〆達人とそれを穫ってきたきた漁師達自身の手で、水揚げ直後に、瞬時に神経抜きをしたものです。詳しくは瞬〆とはを参照ください。

*4:photo by 株式会社トークるん